2013-01-01から1年間の記事一覧

カニ食べて涙ながす男

妻と子と、丹後までカニを食べに来た。 カニ味噌豆冨。茹でカニ。カニ刺し。カニ身入り茶碗蒸し。焼きガニ。カニの天麩羅。カニと地元野菜の土鍋。 カニは美味いし、息子は天使のようで、妻は笑顔が可愛らしい。 向かいに座った母子を眺めて、幸せな円居の中…

青春の輝き

母校の晴れ舞台なのである。 遠い 遠い 遠い 遠い日々を 僕ら歩いていた けれど 内野アルプスで飲むいいちこが、格段にうまいのだ。 そして・・・ 日本一や!

はてさてこの俺は

深夜0時に大阪駅の階段を呆然と昇っていけば、口から自然とこぼれるのが「はてさてーこの俺は〜♫」 電車の中で酔っ払いに絡まれた。 カッとなって罵り返し5秒ほど睨みつけたら、シュンとなった。 その間に、なんだかもう死んでもいいやという感覚があったの…

どうしてもこれが書きたい

久しぶりに夜のニュースの時間に帰ってきて、それを見てしまって、カッとなった。こういうことだ。 そこらのアホどもに 比べれば 俺の方がいくらか 気が利いてるだろうが 秘密保護法とやらで、アホどもが浮かび上がってる。 アホは大抵、テレビの中でしたり…

「あなたへ」とアンパンマン

「あなたへ」を聴いていると、不思議な気持ちになる。 生と死についての想念にとりつかれてしまう。 子供の頃俺は 毎日精一杯 生きていつの日か 誰かのために かっこ良く死にたいと そればかり思って 涙流していた 涙を流してた 中学校の正門横に、少年の銅…

この円環の中で、嫉妬

どの歌も歌唱が本当にすごいことや、はてさてこの俺はの歌詞が沁みまくることや、この円環の中をのギターがメチャ渋いことなど、いろいろあるが、とにかくこれだ。 蔦屋好位置への嫉妬。 カッコ良すぎて、本当に一瞬、どす黒い殺意を覚えた。 年下のくせにマ…

太っちょのおばさま

間も無く発売される「あなたへ」における“あなた”が、一体何を指すのか、ファンの間でいろんな議論がなされるのだろう。 僕の直感では、それは『太っちょのおばさま』である。 PVを見て、まず初めに「この人は終始、祈っているようだ」と思った。 祈りとして…

希望の匂い

さて、酔った。 今だに生レバーを出してくれる秘蔵の焼肉屋で、中学からの同級生達との定期会合。 話題は、15歳年下の部下と、文字通り恋に「落ちた」家族持ちの話。 予感、抱擁、忘我、激情、逡巡、修羅場、懐疑、未練、これらがたったの1カ月での出来事だ…

ドラマとしての人生

エレカシ、イースタンユース、チャットモンチー。 思えばこの数年間、それぞれに重大な事件が起こった。 2009年、吉野寿が心筋梗塞、手術。 復帰後のライブでは、かえってことさら心臓を痛めつけるような気迫と覚悟に圧倒された。 2012年、チャットモンチー…

宮本浩次、ドストエフスキー説

自分のことを薄情だと思う。 2年近くこのブログも放置していた間、ライブ休業となっても深刻に捉えるでもなく、ゆるりと復帰を待っていた。 映画も見れなかったし、欲しいなと思ったライブ集DVDもまだ買ってない。 ここひと月ここに文章を書いていた時の熱な…

大阪野音 涙を流す男

この曲はまだ明るいうちに演られた。 ルーズな感じの曲調が秋晴れの空気感とよく調和して、特に印象深かった。 出だしでトミが、右手前方の地面だかヘリをカカカっと叩いたので、もうその時点で楽しくなる。 サザンロック調というのかカントリー調というのか…

大阪野音 歴史

大阪野音の幕開けは「歴史」だった。 そしてそれは、僕にはまったく新しい曲に聞こえた。 過去に、もう本当にエレカシに愛想がつきたもう知らん、となった瞬間がある。 それが初めてアルバム「扉」冒頭のこの歌を聞いた時だった。 幾つかの条件が揃っていた…

大阪野音 風に吹かれて

風に吹かれてが聞けてよかった。と思っていたら、不思議なものでこの青春の歌と符合する事件が起こった。 ほとんど野音と関係ないが。 というのも今日、20年前に振られた年上の女性と会食することになったのである。 当時、友人のAと同じタイミングで告白し…

大阪野音 大地のシンフォニー

ここのところ数年間は、必ず開演前に軽い酩酊状態となり演奏中は始終涙をボロボロ流す、時には小さく嗚咽することすらある、というのが僕の標準的なエレカシ鑑賞法である。 しかし昨日は、キチンと聞くべしと素面で臨んだため、社会的な体面を保つ慣性が働き…

2013年大阪野音2日目

見事な秋晴れの中、1曲目歴史のイントロが流れて客席が沸いた。 こうして始まった2013年大阪野音最終日を一言で象徴するのが、あるMCでの宮本の言葉である。 「プロみたいになりました」と終盤のMCで宮本は言った。 僕はその時点で、違う言葉で同じような感…

どんな悲しくても

帰りの電車から月を見上げた時、ふと思った。 「恋人よ」という歌がある。それは、あの「死」の感覚がこれほどまで希薄化したこの国で、ただ一つ確かに、死とそれ故の美と生の感覚とを静かに紡ぐうたである。 幸せの絶頂でふと死にたくなる感覚。 月が美しい…

涙を流した男

映画館の最後列からどアップの宮本を見たのだった。 いくつかの曲で、圧倒的という言葉が貧しく聞こえるくらい無量たる才能の圧力を感じた。 大地のシンフォニー、涙を流す男、シグナル、今宵の月のように、などだったと思う。 なかば畏怖とも言える念にさら…