2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

それは恋愛のような

自分と重ね合わせる。 こんなにも、他人の目をじっと見つめて話をしたことがあるだろうか。 こんなにも、体を傾けて相手の話を聞いたことがあるだろうか。 2分30秒のように、人目も憚らずこみあがる涙を感じたことがあるだろうか。 あった。 それは恋をして…

4人の歴史も長い

鹿野淳。 エレカシとイースタンを愛する熱くクールな男性。 彼のインタビューでは、宮本の様子が違う。 キラキラとした子供の感じが、より強く出てくると思う。 一緒にいる3人もそれをきっと分かっている。 だから、映像から、4人の長い長い年月の空気感が伝…

生きている証明書

リリースされるまで、やはり新曲を聴いたり書いたりするのは控えるのが良さそう。 それでというわけでもないが、もう一つのバンドの話。 MUSICAの9月号にあるeastern youth吉野寿のインタビューを読んだ。 インタビュアーは鹿野淳さん。ヘッドラインに以下の…

なにもない

そのことについて書こうと5分間考えただけで、実際そうだよな、という気分になる。 宝物があると聞いて草むらをかきわけ続け、長い年月を費やした末、なにもない。 実は草むら自体が宝物だった、という物語はある。 または、そのかきわける行動そのものが崇…

身悶えの表現

深夜3時。寝付けないベッドの上。 すぐに眠れないということは、脳みそに余力を残してしまった証拠である。 休み明けの不完全燃焼。 体は眠りを欲しているのに眠れない。 耳の内側のわずかな高周波の音が高まっていく。 今日一日の後悔、あいつの態度、友達…

彼の地の人々など

このブログには、毎日200名ほどの方が読みに来て下さる。 皆さんエレカシに興味があり、多くは宮本のファンであろうかと拝察する。 その宮本が中国及びその文化の愛好者であるからには、ここに来られた方々も中国に関心を持たれる可能性が高い。 という無理…

特攻する私たち

夏がくる度に、戦争の記憶がこの国を覆う。 あらゆる死の記憶。 あらゆる失敗の記憶。 政治とメディアの無力さ。 特攻隊の若者のことを思う。 基地を発って敵艦に遭遇するまで数時間、なにを思っただろう。 いかに敵航空部隊の防衛網を突破するか。 いかに敵…

2010年8月1日大阪野音(3/3)

一週間近く経ってしまった。かすかな光を手繰ってここに並べてみよう。 普段の2割増しの速さで演奏されたファイティングマン。その速度で立ち現われた「お前」は「俺」でもある。お前の力必要さ、俺を、俺を力づけろよ。お前、つまり俺の中の生命、精神、温…

2010年8月1日大阪野音(2/3)

どんどん行くのである。 10曲目、「星の砂」。歌詞の解釈など不要、ステージ上の宮本の躍動がすべてを語っている。星の砂といったら「星の砂」なんだと、宮本の両手両足が主張する。「パワーインザワールド」。“21世紀の、ここは大阪だ〜!”すべての「ここ」…

2010年8月1日大阪野音(1/3)

大阪の夏は暑い。 強烈な西日でへばってしまった2年前の野音が頭をよぎる。 そこで、熱さまシートを首筋に1枚、背中に2枚、わきの下に2枚。首の後ろにはさらに、袋を叩くとひえひえになる瞬間冷却剤を設置しタオルで覆う。凍ったアクエリアス1本。頭もタオル…