2010-01-01から1年間の記事一覧

嫌悪の感情(一例)

街中で、民主党の連中がビラを配っているような場面に出くわしたとする。 ビラを受け取り、足を止めてその男性だか女性だかのほうに向きなおり、相手の目の前にそのビラをかざそう。 相手の目を見ながら、ゆっくりそのビラを真ん中から二つに裂いていく。 そ…

深夜片隅からの告白

音楽が世界を変え得るかどうかは知らないが、一人の人間を変えることができるのは事実である。 エレカシとイースタンを聞いている間に、離婚してしまった。 エレカシとイースタンを聞いている間に、転職活動をするようになった。 エレカシとイースタンを聞い…

ファン冥利

MUSICAを読んでいて驚いた。 「俺、デヴィッド・ボウイの『ジギー・スターダスト』っていうアルバムが凄く好きで〜』 とある。 数ヶ月前、「自分の好きな音楽10曲」を選んだとき、僕はまさにこの『ジギー・スターダスト』収録の曲、「スターマン」を選んでい…

Out of Sight

MUSICA vol.44 を読んだ。 バンドはやっぱり凄い成長してます。4人ともそうなんですけど、特にトミなんかは凄く自分に自信を持ってるっていうか。〜 いい意味で安定感があるし、いいテンションですね。 テンション=緊張感=集中力=引力。ステージ上で宮本…

2010年11月27日ZEPP大阪

コンサートのたびに新たに生まれ変わっているとしか言いようがない。 それはもうびっくりするほど、新鮮でユニークで新しいエレカシに、出会う。 出会いというのは本来そういうものなのかも知れない。目を瞠るような、取り返しのつかない、ただ一回限りの相…

振動と感動

見城徹の「異端者の快楽」を読んだ。異端者の快楽作者: 見城徹出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2008/12/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (13件) を見る圧倒され、畜生、と思わず奥歯を噛みしめる。 そのうち、この稀代の…

今すぐ、消えないうちに

新曲ラッシュ。 アメフトでは、ランプレーのことを「ラッシュ(rush)」という。 大事なものを、誰にも触れささないよう抱え込んで、猪突猛進するのである。 その泥臭さは、一発逆転狙いのパスプレーが持つ華やかさとの、対極にある。 エレカシの新曲ラッシ…

こころって奴は

会社を出たとき、まったく予想外に、驚くほどの開放感があった。 今日9月30日はうちの会社の期末。 期中に予定通りの目標を達成するために、知らず覚えず気持ちが張りつめていたらしかった。 こうして自分のリズムが支配されるのは、なにやら間抜けな感じも…

名弾き語りの誕生

新曲CDを買った。明日への記憶アーティスト: エレファントカシマシ出版社/メーカー: A-hi Records発売日: 2010/09/22メディア: CD クリック: 27回この商品を含むブログ (8件) を見る ジャケットの宮本の表情、絵画のよう。 裏ジャケの4人、少年達の雰囲気。…

歩きながら新曲

明日への記憶の公式PVがYoutubeにあがったので、iPhoneに入れて結局毎日聴くことになる。 発売前だけど、その印象を書いてしまう。 新曲は、未明の街を歩いて家に帰る道程の歌、のような気がする。 それでというわけでもないが、会社の行き帰りに歩きながら…

心斎橋クラブクアトロ

稠密な熱のかたまりに曝されて、早々に鼓膜も網膜も働かなくなった。 ただ地響きと、うねりと、裂帛の音と声を感ずるのみ。 最後はこの歌だった。Sky is too blue. いずれ暮らしの果てに散る。 それはすでに起こった未来と言えるほどに、唯一確実な予測であ…

我らの歴史も

中学1年からの仲間2人と飲んできた。 自営業Aと、脱サラ不動産鑑定士B。 Aは中高大と同じクラブの主将。宮本浩次と同じ匂いのする男。 Bは学生時代には酔っぱらうとすぐ見知らぬ人に手をあげていた、危険な奴。 小沢一郎の変節、資本主義の将来、銀行シス…

新曲とブルース進行

エレカシの新曲と僕の好きな映画の話。 新曲「明日への記憶」で特に心に残ったメロディーがあった。Cメロの後半、転調して「明日への記憶 刻んでは再び・・」と歌われる部分。この不思議な感覚の理由が知りたくて、いろんなサイトでぼちぼちとコード理論も調…

High Fidelity

iTunes10にアップデートした。 Ping、という音楽SNSが始まるそうなので、よく分からないままにアカウント作成。 「自分の好きな音楽10曲」を登録できるようだ。 気軽に登録しようとしたが、さて気づけば相当な難問である。 まず全部エレカシにする。 「東京…

それは恋愛のような

自分と重ね合わせる。 こんなにも、他人の目をじっと見つめて話をしたことがあるだろうか。 こんなにも、体を傾けて相手の話を聞いたことがあるだろうか。 2分30秒のように、人目も憚らずこみあがる涙を感じたことがあるだろうか。 あった。 それは恋をして…

4人の歴史も長い

鹿野淳。 エレカシとイースタンを愛する熱くクールな男性。 彼のインタビューでは、宮本の様子が違う。 キラキラとした子供の感じが、より強く出てくると思う。 一緒にいる3人もそれをきっと分かっている。 だから、映像から、4人の長い長い年月の空気感が伝…

生きている証明書

リリースされるまで、やはり新曲を聴いたり書いたりするのは控えるのが良さそう。 それでというわけでもないが、もう一つのバンドの話。 MUSICAの9月号にあるeastern youth吉野寿のインタビューを読んだ。 インタビュアーは鹿野淳さん。ヘッドラインに以下の…

なにもない

そのことについて書こうと5分間考えただけで、実際そうだよな、という気分になる。 宝物があると聞いて草むらをかきわけ続け、長い年月を費やした末、なにもない。 実は草むら自体が宝物だった、という物語はある。 または、そのかきわける行動そのものが崇…

身悶えの表現

深夜3時。寝付けないベッドの上。 すぐに眠れないということは、脳みそに余力を残してしまった証拠である。 休み明けの不完全燃焼。 体は眠りを欲しているのに眠れない。 耳の内側のわずかな高周波の音が高まっていく。 今日一日の後悔、あいつの態度、友達…

彼の地の人々など

このブログには、毎日200名ほどの方が読みに来て下さる。 皆さんエレカシに興味があり、多くは宮本のファンであろうかと拝察する。 その宮本が中国及びその文化の愛好者であるからには、ここに来られた方々も中国に関心を持たれる可能性が高い。 という無理…

特攻する私たち

夏がくる度に、戦争の記憶がこの国を覆う。 あらゆる死の記憶。 あらゆる失敗の記憶。 政治とメディアの無力さ。 特攻隊の若者のことを思う。 基地を発って敵艦に遭遇するまで数時間、なにを思っただろう。 いかに敵航空部隊の防衛網を突破するか。 いかに敵…

2010年8月1日大阪野音(3/3)

一週間近く経ってしまった。かすかな光を手繰ってここに並べてみよう。 普段の2割増しの速さで演奏されたファイティングマン。その速度で立ち現われた「お前」は「俺」でもある。お前の力必要さ、俺を、俺を力づけろよ。お前、つまり俺の中の生命、精神、温…

2010年8月1日大阪野音(2/3)

どんどん行くのである。 10曲目、「星の砂」。歌詞の解釈など不要、ステージ上の宮本の躍動がすべてを語っている。星の砂といったら「星の砂」なんだと、宮本の両手両足が主張する。「パワーインザワールド」。“21世紀の、ここは大阪だ〜!”すべての「ここ」…

2010年8月1日大阪野音(1/3)

大阪の夏は暑い。 強烈な西日でへばってしまった2年前の野音が頭をよぎる。 そこで、熱さまシートを首筋に1枚、背中に2枚、わきの下に2枚。首の後ろにはさらに、袋を叩くとひえひえになる瞬間冷却剤を設置しタオルで覆う。凍ったアクエリアス1本。頭もタオル…

重たい歌

先週末飲んだときに音楽の話になって、あれやこれやと話しているうちに、20台半ばの女性社員に「そんな重たい歌ばっかり聴いてて息がつまりませんか」と聞かれた。そんな重たい歌、とはすなわちエレカシの楽曲のことである。いや重くない歌もあるんだよ、と…

日比谷野音

酒を飲むと感覚は鈍磨するのだろうか、鋭敏になるのだろうか。 飲んでみなきゃわからない。シュレディンガーさんの猫。 今は鋭敏である。ために、日比谷野音の映像を見返して胸熱くなる。 なんで生きてんだ。人間てなんだ。日々こころで泣いたり笑ったり、楽…

独立の気力

参院選の感想。やけくそ気味の暴論。 「投票へ行こう。皆さんの将来を決める重要な一票です。」 「政治を国民の手に」 「投票しないなんて責任ある国民ではない」全部うそである。大概の日本の政治屋なんて、究極選挙のことしか考えてない。選挙に必死なその…

橋上にて

今日の帰り道、「It's my Life」を聞いている時に、啓示がおりてきた。 岡本太郎の書いたものを読むと、5歳や6歳のころの出来事がやけに鮮明に描かれていることに気付く。 僕はというと、その頃のことはほとんど記憶にない。 まてよ。 12歳ごろは?中学の卒…

刻まれた声

一旦はじめると当分の間、寝ても覚めてもやめられないものたち。 無条件にかっこいい、言葉、声、人。 太宰治。 僕もまた、二十代なのだ。舌焼け、胸焦げ、空高き雁の声を聞いている。 今宵、風寒く、身の置きどころなし。 Nirvana。 太陽の中で ひとつにな…

喉を焼き胸を焦がす

一篇のポエムが完成。エレカシに捧ぐ。いらん。 ため息をつくと幸せが逃げて行くというが、ならば僕の中に幸せはこれっぽっちも残っていない。 最近どう?いやあ、思い出し自己嫌悪の毎日です。一日のあらゆるすきま時間で、気付けば重いため息をついてるも…