2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ファイティング40代〜NHK-BSのエレカシライブを見た

なんだこのかっこ良さは異常だまさに異常だ深夜0時の異常電波だ歌詞がどうこうサウンドがどうこうなんて関係ねえ人間と魂が輝いてかっこいいんだでもこれ以上の輝きが欲しいのか売れろもっと売れて1億人がこれを聞けばいいエレカシを見ればいいStartingOver…

流れ星のやうな人生

「さよならパーティー」が乗り越えたものの例、その1。乗り越えたのは、”ゴマカシて自嘲し「高み」から目をそらす日々”と書きました。そういう日々は、「流れ星のやうな人生」の中に端的に描かれています。この歌の1回目のサビの後、宮本の「へっ」という嗤…

さよならパーティー(3)

いつでもそうさ 夢ってヤツを 見つけた気になって飛びついちゃあ ゴマカシて 笑った (さよならパーティー) 宮本が抜け出したいと思うもの、さよならしたいと思うものは、「ある日常」だと書きました。それはこの冒頭の歌詞、「さよならパーティー もう抜け…

さよならパーティー(2)

“さよならパーティー もう抜けようよ だってこんなのはつまんない”(歌詞はここ) 繰り返されるこの歌詞の部分を、もっと引き寄せて感じたい。そう思って、もうひとつの“さよなら”が出てくる、終わりの部分を見ます。“何度も何度も繰り返してきた さよなら” …

さよならパーティー(1)

僕は、“さよならパーティー”という、アルバム11曲中6曲目のど真ん中に位置しているこの歌が、好きで好きでたまりません。 どのくらい好きかというと、この歌こそが、現時点でエレカシの他の200曲を凝縮している、あるいは200曲のつながりのキーストーンにな…

エレカシの詞は宮本の「魂」である

しかしエレカシ・ファン恐るべしです。 こんなブログを始めてしまってから、もっと面白い、徹底されている、文章もうまい、というファンサイトを見つけてしまった。 しかも、Googleでさらっと検索してふらっとたどり着いたのがそういうサイトだったというこ…

エレカシの涙

昨日、「瞼が熱くなった」などと書いたものの連想で、エレファントカシマシの涙について書きます。 エレカシの歌には、「涙」という単語が頻出します。こちらの素晴らしいDBによると、その数じつに36曲です。 (契約切れを経た移籍直後の2枚のアルバムで特…

町丘の再発見

エレファントカシマシとリスナーとの距離感の変遷について、思うところを書くつもりでしたが、今日の仕事帰りに“町を見下ろす丘”を聞いていて激しく心が震えてしまったので、それを書きます。 DEAD OR ALIVE以降のアルバムの歌詞で、宮本は自分自身の告発を…

Starting Overの構成(2)

昨日書いた3〜7曲目の流れで、劇的な加速度を持って「また始めよう」と決意された直後に、異例のカバー曲が来ることは、とても示唆的です。 ちなみに、いくつかのインタビューによると、「翳りゆく部屋」に対する宮本の思いは以下のようなものです。 10年ほ…

Starting Overの構成

エレファントカシマシの1曲1曲をを噛みしめるために始めたこのブログですが、とりあえず「エレカシとは・・」などと書き初めてみたところ、いつまでたってもそちらのほうへ進めません。なので今日は、新譜Starting Overを概観することにします。 このアルバ…

エレカシは素通りさせない

仕事というものは時期によって忙しくなります。繁忙の極みには、一日の3分の2以上をオフィスで過ごしてしまうという馬鹿げた状態になりますが、それが1週間もするともう麻痺してしまって、妙なテンションと均衡の中でそのまま2ヶ月ほどそういう状況が続くこ…

エレカシは「宮本浩次」である(補足)

昨日、エレファントカシマシの歌詞の特徴は、一貫して内省的であること、またそれを散文的にストレートな文章で表現していること、と書きました。補足として、いくつか例を並べようと思います。 最も極端な例として、僕の中で印象深いものは、以下の3つです…

エレカシは「宮本浩次」である

エレファントカシマシが、少なくとも音楽的な面に関する限り、宮本浩次のワンマン・バンドであるということはよく知られています。 しかし、「エレカシは宮本浩次である」というのは、単にそれだけではなく、「エレカシにおいて歌われているものは、宮本浩次…

テーマメモ

スタオバに関する備忘録。 アルバムの曲構成を読む。 「翳りゆく部屋」の重要な位置付けを読む。 「Flyer」と「今宵の月のように」との関係を読む。 「俺達の明日」の他者性を読む。 「パーティー」の比喩を読む。 「ジョニー」のまぬけさを読む。

テーマメモ

備忘録。 エレカシは「宮本浩次」である。(ただし、宮本浩次は「エレカシ」ではない。) エレカシは首根っこを掴み素通りさせない。 エレカシは独白する。他者の不在。 エレカシは音楽であり文学である。 エレカシは「売れたい」。 エレカシの情景と浮世絵…

自己紹介(エレカシと私)

はじめてエレカシを聞いたのは97年の春。それまで洋楽CDしか持ってなかったのがふと、「○○みたいなボーカリストのいる邦楽ロックバンド教えて」と友人に聞いたところ、勧められたのがはじまりでした。 ○○は忘れましたが、オーティス・レディング、ジョン・フ…

なぜ今書くか

1月に発表された新譜「Starting Over」が素晴らしく、またそれが結構売れたらしいと知り、嬉しかったからです。 2002年末「Dead or Alive」以降の彼らの“形にならない頑張り”のさま、またその背後にある懊悩・煩悶・焦慮・呻吟等々を思うとき、この素晴らし…

何を書くか

30代半ば男がエレファントカシマシの楽曲を聞き、感じ考え、思ったことを書きつづるサイトです。 楽曲個々の、特に歌詞にこだわって考え、その魅力を再認識・再発見し続けられればと思っています。 作者は長い間エレカシを偏愛してきていますので、思い入れ…