希望の匂い

さて、酔った。


今だに生レバーを出してくれる秘蔵の焼肉屋で、中学からの同級生達との定期会合。
話題は、15歳年下の部下と、文字通り恋に「落ちた」家族持ちの話。
予感、抱擁、忘我、激情、逡巡、修羅場、懐疑、未練、これらがたったの1カ月での出来事だと。
30年の付き合いのこいつに、まさかそんなことが起こるなんて。
まさに生命の飛躍、エラン・ヴィタールとはこのことだ。


帰りの電車で、DVDの予告編を見る。


男達の25年
「この4人で、やっぱりこう… やって来たんだもん」
♫開けてる 大地の 限り〜♫
トミの映像。


というところで号泣した。
電車の中で。


なぜだろう。
阿久悠の歌詞が頭の中で繰り返される。


あなたに会えて よかった
あなたには 希望の匂いがする
つまずいて 傷ついて 泣き叫んでも
爽やかな希望の 匂いがする


悪友。腐れ縁。かけがえのない奴ら。
そう、集まれば、希望の匂いがする。