さよならパーティー(7)

エレカシの歌で1番と2番のどちらが好きかと問われれば、間違いなく2番と答える。当然1番があっての2番なのでこれはフェアじゃないが、しかしやはり2番である。

それはぞくっとさせる。うっとりさせる。目を見開かせる。目蓋を熱くする。そのメッセージを信じたくなる。


誇れるものが今は無くってもいい
ココロに水を少しかけてやればいい
胸の奥にある古キズに少しだけ
なぜだろう?涙がこぼれる


「パーティー」から抜け出すための力は「誇れるもの」だけが生むんじゃない。
あのつまづき、あの落胆、あの諦め、あの痛みを、掘り起こし取り出して土を払い水をかけて育めばいい。見る間にそれは口から飛び出んばかりの塊りになり、怒りの濁流となって僕を奥底から突き動かすだろう。こらえきれず涙があふれたらそれが、僕というこの現状を打破する力なのだろう。


そんなことを言ってくれた人はこれまでいなかった!
僕はこの力強くもやさしいメッセージを信じる。もう信じるしかない。